YUKATA GAME
(姉妹サイト) KIMONO GAME
絹紅梅
絹紅梅は、生地の種類です。
格子状に太めの綿糸が織られており、その間に何かの羽のように薄く軽やかな絹の生地がはられています。
この浴衣の反物は、浴衣の老舗、「竺仙(ちくせん)」さんのもので、渋い色と、他の浴衣にはない透け感と生地のはりがあり、すてきです。
「初めて買うきもの」という、着物をはじめる方にとってとても参考になる本があります。(歌舞伎の家にお生まれになった方が、書かれています。)
こちらに「伝統浴衣」を紹介したすてきな章があり、それを見て色々な伝統浴衣を見に行って、その中で一番気になった絹紅梅を最初の浴衣として買い、実はこちら1枚で満足してしまい10年間ずっと着ていましたものです。
飽きないですし、生地が独特ですし、なにより渋い。ある意味カラフルな浴衣よりめだちます。毎年、満足度が高かったです。
こちらは、「鈴乃屋(すずのや)」さんの上野の本店で。
当方の場合は一番気にいった柄が、たまたまサイズのあう仕立て上がりでありました。
しかし普通こういった「伝統浴衣」は、反物の状態のことが多いです。そしてそのままですとデパートなどでも、めだたないので普通にお買い物に来た方には、そのまま通り過ぎられてしまうかもしれません。
何せ、反物として巻いて並べてあるので、その柄も透け感も、自分から探し出して広げてみないとわからないのです。
その他の伝統浴衣もそうなのですが、それは知らない方にとって、もったいないことではないかと思うのです。とても特徴ある生地なので、おそらく一度見れば、こういう感じが好きな方にとっては、はまるお品かと思いますので。
これから、浴衣が目的でデパートなどにお出かけになります際には、ぜひどこか別の場所に固めておいてある反物の山を、チェックしてみていただきたく思いますものです。
(これが結構、奥の方にあるケースもあったりでして。)
またこれらはせっかくですので、ご自分のサイズでお仕立てになると良いと思います。(そのために、反物状態のままなのだと思いますが。)
手縫い仕立てで2万ほどです。
こちらの「竺仙」さんのケースで、反物が6万~8万です。
「竺仙」さんはメーカーさんなので、商品は各地のデパートで購入できるのですが、直接、日本橋の「竺仙」さんをお訪ねしても、平日ですと商品を見せていただいたり購入したりが可能とのことです。(一度、確認されてから伺うとよろしいかと思います。)
時期としては、デパートでは早いところで春、そしてゴールデンウイーク明けから夏の間までが一番種類が出てくると思います。
かなり色々な柄がありました。水玉のような感じのもの、伝統的なしだれ柳など、それぞれすてきです。
柄は、全般的に伝統的でシックなものが見つかります。
そして何より、絹紅梅にしかありえない、藍と白の羽のような質感を、お楽しみください。