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伝統浴衣

選び方買い方と、種類について説明しています。

伝統浴衣としては、個性的で伝統的な技法でつくられた浴衣を主に紹介しております。
特に定義はないのですが、浴衣売り場などでは明確に売り場が分かれており、反物としてつんであることが多いです。
こちらの特徴をおききしたところ、まず染めが手染めであるということ、その一点だけでもそうでないものと違いは大きい、とのことでした。
生地も、特徴があるものである場合が多いです。


(1) 選び方買い方

STEP 1 質感や色が独特なので、まずそれぞれの種類について、1つ実物を見るとよろしいかと思います。
絹紅梅と綿紅梅の透け感の違いや、綿縮の質感は、実際に見たりさわってみたりしないと無理かと。
その前の下調べとして、季刊の雑誌「美しいキモノ」の夏号は、とてもおすすめです。
代表的な伝統浴衣が、毎年のっています。

STEP 2 その次にお気に入りの柄を探すために、大量に見ることをおすすめいたします。
4月~8月頃のデパート、専門店に一番多くあると思います。また、ネットショップも一度実物を見ていれば色合いや生地感がわかると思うので、気になる柄を見つけたら買いでしょう。
とにかくたくさん見て、どうしてもほしくてたまらない柄が見つかったときに、ご購入されればよいと思います。


(2) 種類

染めの技法と生地について下記に説明いたしました。実際の浴衣は、例えば染めの技法が「型友禅」で生地が「綿絽」という風に、色々な組み合わせで存在します。
(写真をクリックすると、説明ページにとびます。)


染めの技法

手で染める技法の中には、生地に型を置いて色をのせる方法や、生地に型をのせて糊を置いて染料につける方法など色々あります。
染料は基本は化学染料です。天然藍で染める方法や、松煙染という松の根をいぶしたすすで染める方法もあります。

 長板中形(ながいたちゅうがた)
 布の両面に同じ型を置いて、両側からずれなく糊を置きます。そして、染料に浸します。
 それによって、柄が完全に白抜きされます。
 

 型友禅(かたゆうぜん)
 型を置いて、その上から染料をのせて染めます。
 「京都の伝統工芸 まなびガイド」の「京友禅」の項目の中に、型友禅のくわしい説明がありました。
 


生地

素材と織り方で種類が分かれます。実物を見れば、その質感などについて明確に違いがわかります。
以下以外に、麻を使ったものもあります。

 絹紅梅(きぬこうばい)
 絹と綿が素材です。
 格子状に太めの綿糸が織られており、その間に透けて羽のような絹の生地がはられています。
 

 綿紅梅(めんこうばい)
 格子状に太めの綿糸が織られており、その間に透け感がある綿の生地がはられています。

 綿絽(めんろ)
 綿の生地に横一列に桐でついたような穴が空いており、それが一列ずつ並んでいて透け感があります。

 綿縮(めんちぢみ)
 綿の生地で、ざらっとした質感があります。




博多織の単帯や色合いのあった麻帯をあわせるのもおすすめです。

 博多織の単帯(はかたおりのひとえおび)
 

 水色麻帯(みずいろあさおび)