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長板中形
長板中形は、染めの種類です。江戸時代中頃から続く、とても伝統的な手法です。
特徴といたしまして、表側からも裏側からも同じ模様が染められているという点があります。これによって白色の部分が、より白く鮮やかなわけですね。
そしてこの藍×白という2色の表現のために考えられたような、すてきな雰囲気の柄が染められています。
こちら、テイストにかなりバリエーションがあり、選択の幅もあります。
よって色々見てみて、もっともご自分が好きな雰囲気のものを選ばれるとよいと思われます。
1. この写真の感じのようなものは、藍地を錐で一つ一つつついたような細かな白が、とても幽玄な感じです。
こちらは曲線的ですが、もっと直線的幾何学的な模様のものもみたことがあります。
2. 同じ藍地ベースでも、もっと柄が飛んで配置されているものもありました。
伝統的な柄が白抜きであらわされ、藍色の地の部分がより目立ち、モードといいますか粋な感じでした。
3. 白地の方が目立つものもありました。白地と藍地がほぼ半々で、とてもシャープな雰囲気のものでした。
4. 同じく白地ベースで、かなり大胆でアートな感じの柄のものもありました。
長板中形は、ある意味究極の浴衣。
それゆえ、一番ご自分好みのものを、いつか一度見ていただきたいと思う次第です。
この浴衣の反物は、浴衣の老舗、「竺仙(ちくせん)」さんのものです。そして生地の種類は「綿絽」です。
「竺仙」さんの場合、長板中形の生地は、「綿絽」、「綿縮」、「綿紅梅」の3種類だそうです。
どれも気合の入った生地ですが、それぞれ味わいは違いますので、デパート等でぜひ現物を見ていただきたいところです。
こちらも他の伝統浴衣と同じく基本反物ですので、手縫い仕立て(2万ほど)で自分のサイズで仕立てるとよろしいかと思います。
「竺仙」さんのケースで、反物が6万~8万です。他にも出しておられるメーカーさんがあります。
基本、「伊勢丹(いせたん)」新宿店さんなどのデパートや、「鈴乃屋(すずのや)」さんの上野の本店などの専門店にあると思いますが、他の反物よりやや早く4月頃から出ているケースもあるようです。
「竺仙」さんの場合、平日でしたら日本橋のお店に行くことも可能かと思います。(一度、確認されてから伺うとよろしいかと思います。)
都内のデパートにそうくわしいわけではないのですが、とりあえず伊勢丹さんの反物ぞろえに感動したことがありました。
しかし、浴衣を見に来られているお嬢さん方が、あまり反物には興味がなさそうでしたもので。
「こっちに宝があるよ~、見るだけでもおもしろいですよ~。」と、奥の売り場に誘導したかったくらいです。(なかなか、たくさんそろえているところは、ないので。)
ということもあり、このようなサイトをつくっているのですが。
シックで清楚だけれど、ストイックな色気もある。
そういう伝統浴衣は、絶対目立ちますし、とてもご本人が引き立つと思いますよ。
夏の女性を美しく見せるための、集大成みたいなものですから。